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監修/野田 幸子
  (イメージメーキングアカデミー代表 カラーセラピスト)


 私たちが生活している場所は、さまざまな「色」で彩られています。その「色」は、心やからだに何らかの影響を及ぼしているようです。
 1970年代のアメリカでは、刑務所の凶暴な囚人をいかにして沈静化させるかが問題になっていました。ところが、グレーだった壁をピンクに塗り替えたところ、凶暴な囚人たちが一様におとなしくなったといいます。
 また、ロンドンのテムズ川にかかるブラックフライヤーズ橋は、かつて自殺の名所でした。ところが、黒く塗られていた橋を明るい緑に塗り替えたところ、自殺者が3分の1に減少したといいます。


 「色」がもつ働きについては、元・東洋大学教授の野村順一郎氏の研究でも興味深い結果がいくつか確認されています。
 カーテンや壁などが青、青紫などの部屋と、赤、オレンジなどの部屋を作り、それぞれの部屋に人を入れて体感温度の違いを調べたところ、ブルー系の部屋の体感温度は赤やオレンジの部屋より3度も低く感じられたそうです。また、ベージュやパステルカラー、青は筋肉の緊張を解き、赤やオレンジは筋肉を緊張・興奮させることも確認されています。
 このように、「色」が心身に及ぼす影響を利用して健康づくりを図ろうというのが「カラーセラピー」です。ストレスから心身の不調を訴える人が増えている昨今、カラーセラピーはリラクゼーションとして、 “癒し”として、多くの人々の注目を集めています。
 みなさんも「色」のパワーを活用して、心とからだのバランス調整を図ってみては?


 上下2層(色)のボトルを選ぶことで、精神面・身体面の問題を解明していく「オーラソーマ」。色鉛筆やクレヨンなどで絵を描かせて、心理状態を探りながら心身の問題解決に導く「色彩セラピー」。このほか、からだのツボに色の光線を当てて整体と同様の効果を促す「アーキパンクチャー」など、カラーセラピーにはいろいろな種類があります。
 ただし、いずれのカラーセラピーも医療ではありません。カラーセラピーは、あくまでも心身の不調回復を補助的に促す代替療法です。
 そのときどきの状況に応じ、
洋服やインテリア小物、アクセサリーなどの
色を調整してみましょう。





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